コミュニケーション能力を考える2011年6月22日

 

コミュニケーション能力

企業が求める人材は、『コミュニケーション能力』の高い人であるといわれています。
人が生きて行くうえで、他者との関係性は非常に重要です。関係性に困難を感じる事象の多くは、それを取り巻く環境を整備することによって改善されることが多いものです。
その環境のううち最も厄介ではあるが、うまくいけば効果が現れやすいのも人間関係だと考えられます。
「話すことが得意ではないので、コミュニケーションには自信がない」という声をよく聞くのですが、話好きな人がコミュニケーションを得意としているとは限りません。
コミュニケーションは、キャッチボールに例えるとわかりやすいものです。キャッチボールを円滑に続けるためには、相手の受けやすいボールの位置や強さを的確に判断し、リズム良く投げ合うことが必要になります。相手の反応を確かめながら、相手に合わせてタイミングを工夫することで、楽しさも生まれます。
ボールを投げる能力が人より優れているからといって、剛速球を投げ込んでしまったら、うまく受け取れないばかりではなく、相手の方が怪我をしてしまうかもしれません。円滑なコミュニケーションのためには、他者を意識することが非常に重要になってくるのです。

他者を意識するという観点から見ますと、話すことが得意であるということよりむしろ、注意深く聞き取り相手に合わせた応対をする、ということが大切になってきます。
相手が求めていることは何かを想像し、なるべく分かりやすく伝えるという努力が出来て初めて、円滑なコミュニケーションにつながって行きます。
この点を理解することが出来ることによって、コミュニケーション能力は格段に上がっていくのです。