求職活動をするということ2011年3月26日

 

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求職活動をするということ

求職活動中の方を対象とした講演において一番多い質問は「どうやったら就職できますか?」というものです。
なるべく多くの資格を取り、企業研究をより深めることが秘訣だと説く本を信じて一生懸命取り組んでいらっしゃる方の姿が大変目立ちます。

資格について言えば、求職活動をするしないに関わらず、数多くとることを目的とすることはあまりお勧め出来ません。もちろん、沢山の資格をとるためには、相応する学びが必要になります。新しいことを学び取ろうとする努力は資格取得に結びつくばかりではなく、広く役にたつものと考えられますので、とても大切なことです。また、特別に身に着けたスキルを、広い分野の方に対してわかりやすく表現するためには、客観的な評価である資格は非常に便利なものであるといえます。しかしながら、資格は取得したところで終了ではありませんし、目的もなくコレクションのように収集するだけではとてももったいないことだと言えます。

求職活動をしている方に活動の内容を伺いますと、自分なりに企業研究をしているという答えが大半を占めます。研究の内容を伺いますと、HPを活用して情報収集する方が特に多いようです。情報を沢山持つことで、企業に対する理解が深まり、ぜひ一員になりたいという思いを持つことになって行くとすればとても望ましいことです。
ただ、情報を収集しているだけでは求職活動をしているとはいえません。ぜひ、エントリーをする、面接を受ける、筆記試験を受けるというように直接的な活動をしてください。

求職活動中であるということを企業に示さない限り、次の一歩にはつながって行かないのです。